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世にも美しき出会いの物語
覚者上江州義秀先生との出会い　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
体験談　Ｉ．Ｈさん（那覇市在住）　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
姉に誘われて､実家の母と３人で読谷村の神聖意識開発研究所という所に参りました。待合室は人々が集っていてほぼ満員｡

一体ここはどういう場所なのだろう。
待っている間､こういう場所に来るのは初めてという事もあり､私の胸は、緊張と好奇心でいっぱい。

やっと順番が回って来て､ヒーリングルームに通されると､私達は先生の前に用意されていたイスに腰掛けました。

先生は明らかに私たちと同年代､直立不動で満面の笑みをたたえて｢宜しくお願いします｣と４５度のおじぎをし､そのままの直立不動で立っておられる。

私達をとらえた真っ直ぐな力強い視線を感じた時､思わず背筋を正したのを覚えています。
当時私達はそれぞれに人生の闇を這いつくばるようにして生きておりました。
人様には悟られないように明るく振舞っておりましたが､内心疲れ果ててボロボロでした。

姉が先生のアドバイスを求めて話し始めました。
母は､心のバランスを崩した父の事で何年も眠れない日々を過ごしておりました。

「人は何故苦しむのだろう？」そう思いながら､黙って聞いている私に先生が話を中断して、
「今一番助けが必要なのはあなたですよ」とおっしゃいました。
（初めて会ったこの人に私の何が解ると言うのでしょう？）

私は当時生活苦や、大舅、舅、姑の介護を抱え、３人の幼子､商売の失敗による借金取り立て…
辛い現実が走馬灯のように駆け巡り､この世に神なんてあるものかと反発したのですが、
失礼な態度をとってはダメだと思い気を取り直して､質問をしました。

「私はこれからの人生､いったい何を信じて生きていけばいいのでしょうか？」

先生はジーと私の目をみつめて｢私たちは不死鳥なのです…｣と一言。
すると、なんと言うことでしょう｡

目の前に黄金の剣が２本｡そしてそれがクロスしたかと思うと､まばゆい光線が
照射されたその瞬間､黄金の翼を広げた鳥が､真っ赤な火の粉を巻きちらしながら､空高く舞い上がったのです｡

もはやヒーリングルームは光輝く大画面。不死鳥の長い尻尾のような羽から金粉が
舞い散るごとに堅く閉ざされていた心の扉が開き、
捉えるもの全てが美しく輝き、愛に満ち満ちているではありませんか。

私は､辛くて投げ出しそうになっていた自分の人生が何でもない事のように思えてきて、
再び向かい合う勇気が湧いていました。

雄大で美しく、幻想的な火の鳥に魅了され､すっかり時間を忘れておりました。

「私は不死鳥」火の鳥伝説など聞いた事も無く､それが何を象徴しているのかさえも解りませんでしたが､不思議な事に一瞬にして先生の言葉の意味を理解することが出来たのです。

「火の鳥は自ら真っ赤に燃え盛る炎に身を投じて我が身を焼き尽くし炎の中から蘇る」

その時見た不死鳥は今でも私の霊的シンボルであり精神的支えであります。

今から思えば､それは心の闇に神理の光が灯った瞬間でした。
霊的学びを吸収したい一心で､翌日から仕事の合間をぬって那覇～読谷村(バスで１時間３０分)ヘ通い詰めました。

姉も実家の母も厳しい現実と向き合っていましたから３人とも神理を学び励まし合い､
支え合って世が明けるのを待ち望んでおりました｡

気づきを頂くたびに悔い改めをして又一歩進む。こうして２～３年の月日が流れたでしょうか？

先生が山梨県へ移住する事になり思った以上に落胆したのを今でも鮮明に覚えています。

先生が沖縄を後にした時から私の学びは限られた書物と明想だけになりました。
続く（２００７年７月６日）
幽体離脱

ある日の事です｡仕事から帰って遅い夕食を取っている時､東京に嫁いだ妹から白血病の疑いで検査入院をする事になったという電話連絡を受け､妹の為に祈りを捧げておりましたところ､身体が異常事態､身動きが出来ない｡

食卓に置いてあった食べかけの夕食を床に落として主人に助けを求めました。

主人がどうした？大丈夫か？と私の体を揺さぶりながら叫んでいる。

聞こえてはいるものの声が出ない｡
一体どうしたというのだろう。

自分の身に何が起こったというのでしょう｡
目は一点を見つめたまま凍てつき、呼吸が無く､脈も触れない。
主人は慌てふためき､救急車を呼んだ｡

救急隊員は到着するなり私の形相を見て、緊急事態発生と言わんばかりに手際よく､
ストレッチャーに乗せた私を車内に放り込むと、けたたましくサイレンを鳴らして夜道を走り抜けた。

救急車から連絡を受けた搬送先の病院では心肺停止患者の受け入れ準備を整えて待ち受け体制｡

色々な検査機器のコードが身体のいたるところに装着され､注射だの点滴だのあわただしく動き回っている｡

心電図に脈が刻まれないのを確認した医師が研修医らしき若い医師に心臓マッサージを命ずる。
１・２・３押しているが位置がずれている「痛い！」

骨が折れそうだ｡｢もう少し上！ここを押してはダメ！｣怒鳴られている。
「やっぱりずれていたのだ」何度も押しているのに痛いだけで効き目がない。

血圧･体温･低下。意味の解らない専門用語が飛び交う。
重い電気ごてのような機器を胸に押し当てて｢××××｣と怒鳴る。

すると､ドーンと身体が宙に舞い､その衝撃は繰り返すたびに強くなって行く。

いわゆる電気ショックというものだなと思いながら
病室の天井付近でそれを見つめている自分が居るのに気づいた。

「かわいそうに！私はまだ生きているのに、こんな手荒な事をされたら本当に死んでしまう｡」「死の苦しみ」という言葉がある｡死とは苦しみを伴うものだと思っていた。

私は息が出来なくて苦しいとか､身体が動かないから辛いとか､
全然なかったのである。

だから自分が死にそうだとは考えられなかったのかもしれない。

それにしても､心電図では計測出来ないが私の心臓はまだ活動しているし､
身体のどこかで呼吸をしているという確信めいたものがあったのだ。
（仙骨辺りでエネルギーが循環しているのがハッキリ解った）

その最中に脳波を調べたとしたら､おそらく深い明想状態のようなリラックス波が
出ていたと思われます｡
(その後の追及で臨死状態と深い明想は似ている事が解った｡)

横文字らしき専門用語が耳の傍で飛び交い､喉に管を通そうとしている。

心臓に直接電気刺激をするようである。
その時､ザーザーというノイズ音が耳をつんざく｡

圧迫された狭い管の中に押し込まれているような閉鎖感｡
もがいても更に締め付けられ､
苦しいが観念するしかない。

そのまま身を任せていると暫くして、
向こうから一筋の光が差し込んで来る。
あっ出口だ！！きっと出口に違いない。
段々と圧迫感が無くなり、身が軽くなった｡

スーと光に吸い寄せられ､開放された喜びで踊りたくなるような躍動感｡
優しい色をした光の中を浮遊している。
そ
の周辺には縁深いらしき人々が集まって､帰ってきた私を祝福している。

ふと振り返ると､救急病棟の担当医が主人に｢最善を尽くしておりますが最悪の場合を予測して、今の内に合わせたい人がいれは呼んでいて下さい｣
人目もはばからず主人が泣いている｡

慌てて主人の傍へ行き､「子供たちにはあなたしかいないのだから､しっかりして下さい｡」
主人は｢そんなこと言われだって３人の娘を育てる事なんて出来ないよ｣
(言葉ではなく直接相手の心に繋がるのです.)

動揺を隠さない主人を説き伏せ子供たちに別れを告げ､両親､兄弟、姉妹、知人、友人に挨拶をすませると､再び戻ってきた私を天使たちが出迎え、祝福の宴に招き入れ､更に上昇するよう促す。

私は､自分の身に差し迫っている死を受け入れる筈だった。

しかし､その時、「愛子！！」と叫ぶ声。「誰！」
その声は次第に強くなり､強制力を伴って私の中心から聞えてくる。

「そうだ帰らなくちゃ」強い力が私を下の方へ引きずる。
「ウグッ！」激しい嘔吐と共に蘇った心臓の鼓動。

周りの関係者からもれる安堵の声｡私は生き返ったのです。

心臓に直接電気刺激をする為の管(？)が
喉を通過するまでのわずか数秒間の出来事でした。

しかし､喜びは束の間､精密検査の結果｢重症筋無力症｣と診断され､
医師団から完治する治療方法は無く､一生この病気と付き合って行かなければならない
などという説明を受けましたが、特定疾患に指定されている難病を
受け入れる事は出来ませんでした。

先の人生を考えると絶望感で目の前が真っ暗になり､病室のカーテンを閉め､人払いをし､
蒲団に包まって声を殺して泣きました。

続く（２００７年８月９日）

幽体離脱２

絶望や喪失感は私の目に
ぶどう膜炎という炎症を引き起こしました。

真っ赤に腫れ上がった両目は痛くて、眩しくて、視力が低下し､視界は白い雲で覆われています。

心配した姉が山梨に移住した先生に救いを求める電話を掛けてくれたのはその頃です。

「先生が遠隔治療をして下さるそうだから心配しないでゆっくり休むのよ。
明日１時に電話を下さるそうだから､病棟にある公衆電話の前で待っていなさい｡」

携帯電話の無い頃の話です。それを聞いた私は落ち巻きを取り戻し､
シルバーバーチの霊訓というテープを聞きながらベッドに横になり祈りました。

「我は地や肉に属するものに有らず｡我は霊なり､我は光なり」
「神が完全である如く　我　完全なり」

「神様､私は何故このような病気を引き受けたのでしょうか？
神の御意志であれば私は喜んでそれを受け入れます｡
神に私の全てを委ねます。」

押し寄せる不安や恐怖心に対して､｢絶対大丈夫！｣と葛藤しては反省を繰り返し、
いつしか目の前に差し出された人生を受け入れて､私の意思ではなく、神の御心に従おうと決心します。

今まで教わった全ての祈りの言葉を声に出して繰り返しました｡
祈りは更に強く深くなり、眠りに落ちた後も夢の中で続いていました。

私はその中で(私の感覚)生きている辛さを手放し､全身に宇宙エネルギーを流し入れるようイメージしました｡
（これは先生に以前から教わっていた事）

光を見つめてそこに留まっていると、愛されている喜びに満たされ､感謝し､
全ての闇は消え去り､生きる力が湧き出てきます。

明け方だったと思います｡
病室のベッドで眠っている私の身に落雷したかのような衝撃が走りました。

びっくりして飛び起きると､
全身がしびれていて激しく震えています。何が起こったのだろう？

この強い衝撃の原因を把握したくて､記憶を呼び覚まそうとしましたがサッパリ解りません。

でも､何故が元気なのです｡
電気ショックを受けて病気が治った｡私は確信していました。

その事を先生に報告したくて､
電話の約束時間をじっとして居られなくなり、早くから電話の前のベンチに座って
今か今かと待っておりました。

約束通りに電話のベルが鳴り､受話器の向こうから懐かしい先生の声が聞こえてきます。

先生は絶対大丈夫だから病気などに振り回されないようにと何度も何度も力強く励まして下さいました｡

説得力溢れる言葉の背後に､私は自分の劇的変容に先生が直接関わっていると
直感しましたがその事について何も報告をせず､長距離電話を掛けて励まして下さった
お礼だけを述べて電話を切りました。

先生の遠隔治療がすごいことは沖縄にいらした頃から何度も
体験しておりましたのですぐにそれがそうだと解ったのですが
先生の声を聞くと更に強い確信に変わり､未知の事に、恐れおののいてしまったのでしょう。

翌日から始まった胸腺除去手術の為の検査結果で医師団が混乱し出しました。

「重症筋無力症」に骸当する症状が全て消えてしまったのです。

医師団の意見が2つに割れ､無意味な検査漬けの日々が約１ヶ月続きました。

絶えかねた私は病院治療に見切りをつけ退院を申し出､病院を後にしました。

「病気は自分で治しますから」と主治医に見栄を切った私でしたが
時々襲い掛かる全身麻痺の症状に不安を感じておりました。

そんなある日､山梨で２泊３日のフォーラムがあるから私をそこに連れて行きたいと姉が言い出したのです。

心配する主人の反対を押し切って他の学びの友と共に山梨へ向かいました。

発作を起こして人に迷惑を掛けてはいけないと思い移動中の車や､
飛行機では明想をして過ごしました。

思っていたより体調は良く､宿泊先である高根荘入り□に
私たちを乗せたバスが止まり、先生が一人一人に声を掛けています。

先生にお会いしたら真っ先にお礼をしようと思ってバスを降りたのですが、
先生から｢愛子さん､あの時光を見たでしょう｣と言われたのです。

私の内部で起こった全ての体験を先生が知っておられる事に今更ながら戸惑い、
なんと答えて良いのか解らなくなり､その場を逃げるように立ち去りました。

今でも素直に一部始終を打ち明けるべきだったのではないかと思う事があります。

宿泊先の高根荘に荷物を置き､会場となっている八が岳のふもとに到着した時、
山の中腹にある１本の木が目に飛び込んできました。
斜面を登り木に駈け寄りました。

眼下に広がる山の稜線､湿度を含んだひんやりした空気､頬をなでる風、
霧がかかってスッキリしない視界。

そして…記憶をたぐり寄せようとしていたその時､全身に衝撃が走りました。
あの日とまつたく同じ｡全身に強い電気刺激が走ります｡
体感を伴って蘇る記憶。

木の下にうずくまり､あふれ出る涙をぬぐいもせず、暫く何かを確かめるようにそうしていました。何と言うことでしょう｡私はここへ来たのだ｡

あの日､病室のベッドから幽体離脱をしてここへ来たというのか？

話には聞いていた幽体離脱｡先生が私をここに招いたのだ。

続く(２００７年８月２６日）

幽体離脱３

余りにもリアル過ぎるその体験を
私は１５年間も誰にも話す事は出来ませんでした。
私がその封印を解いたのはつい５～６年前のことです。

「先生､神様､許してください｡私はこれほどまでに
愛されて生かされているというのに
それをどう受け止めたらよいか解らないのです｡」

フォーラムの間ずっとその事ばかりを考えていました。
｢神様、私はあなたに会いたい。
あなたに会って私が知りたいと思っている全ての事を、直接伺いたいのです｡｣

フォーラムの全日程が終了し最後の宿となった清里のやすらぎに移動して夕食のおにぎりをほおばっていた最中にそれは起こりました。

全身麻痺の発作が始まったのです。
スタッフから連絡を受けた先生が駆けつけて私を部屋へ移し、ヒーリングを始めました。

その時すでに私の心肺機能は停止していました。
眉間から意織が抜け出て､暫くの間天井付近でぐったりした自分とヒーリングを
して下さっている先生を見つめていましたが､やがてスーと光のトンネルに吸い込まれました。

ペンションの下の方ではフォーラムのスタッフが早く救急車を呼ぶべきだとか
最悪の場合に於ける責任の所在について激論している。

先生はそういうざわめきに目もくれず､静かにヒーリングの手を私の胸に押し当てました。

病院の関係者でさえ相当慌てていたというのに､先生はこの症状を目の当たりにして、
何故平然としていることが出来るのだろう？

万が一､私がこのまま死んでしまったら、
先生は瀕死の者に何も施さなかった(不作為の）罪に問われてしまう。

怖くは無いのだろうか？
呼吸や脈が無い事を確認しても尚平然としておられる。
この不動心は一体何処から来るのだろうか？
や
はり先生は私の身に起こっている全てに関わっていて、
神のご意志を熟知しているとしか思えない。

「先生はヒーリング中､一体何を見･何を信じておられるのだろう？」
私はそれを知りたいと思いました｡

｢神様､どうか私が先生のお導きに抵抗することなく従う事が出きるようにして下さい｡

先生に導かれてあなたに会うことが出来ますように｡今日こそはあなたに会いたいのです｡｣

祈り終わると､美しい光をまとった天使が私を招いています。
光りに抱かれ､無条件の愛に包まれ､満たされた私は､全身麻痺の不自由さ､恐怖心や旅先でのアクシデントに対する不安は過去のものとなり､
今こうしていることが現実味を帯びている。

生と死が入れ替わり､存在と実在の区別がはっきり解った。
目前に過去世を含めた全人生のドラマが走馬灯のように映し出され、
全ての人生を愛の計りに掛けます｡

何度生まれ変わってもほとんど同じ試練を抱えている。
霊的成長がいかに困難であるか痛感させらされました。

良き指導書に巡り会える事は幾転生分もの霊的成長を成す。
良き指導書は自らの内に光を掲げ､真剣に神を求める者に神と共に､
霊的成長を助け、確実にそこへ導く｡
（私はそう信じています）｢先生ありがとう｡｣

やがて､目まぐるしく移り変わっていた映像が消え､全てが止まり､静寂が辺りを包み込みます。

音も無い､光も無い､ただ､静かに止まっている。
静寂に溶け込み､そこに留まっていると、顕微鏡で覗くほど小さい勾玉の形をした光が
２個で１対になり回転運動をしているのが解る。

静寂の正体は永遠の高速回転｡
これこそが宇宙エネルギー。

全ての全てを生かす命の根源｡
回転運動は周辺の光と同調しながら一定のリズムで回っている。

回転は風を生み､火となり､水となり､地となり､空となる。
ここから生まれてここへ帰る｡宇宙の秩序｡

全宇宙に遍満し､私の中にも外にもある。
そしてその背後に全てを存在いたらしめている力､大いなる神がおられる。
「我、神と共にある｡」

映像が映し出されました｡
世界中でたくさんの人々が天を仰いで光を下さいと祈っている。

「光よあまねく人々の心に流れ入れさせたまえ｡」
しかし、「光はあなた方自身の中にあるのですよ｡」
大きな声で叫びたかった。

私は、至福感にひたり､
ずっとそこに留まるつもりでおりましたが､
自分の人生がいかに愛に欠けているかを
見せ付けられて深く反省し､
神にお願いをしました。

「私をもう一度元の肉体へ戻して下さい｡
私は今生こそ愛を顕現したいのです｡」

そう願った瞬間､私は再び地上へ戻ったのです。
先生が直ぐにそれを察して笑顔で迎えて下さいました。

｢先生､ありがとう｣一言お礼を言って
深い眠りに落ちてしまった私をずっと見守って下さっていた事、
今でも忘れていません｡深く感謝しています。

その時から私は先生のようなヒーラーになって愛を顕現したいと願いました。
あれから１８年私の知りたい事の追求は今も続いています。

2007年10月25日